恋心/
キメラ
咲蠡の哀畔
エインフィリア燗風
十六夜
黄金糖のクラヴァン迸る
二条のまなめ
可細き服飾と乙女
純真のブーケ
六月の吐息をくぐる
響かぬ
スワロの結晶体
ひと頃逢瀬に躊躇い
燦々たる
臨畢調やら
氷点下の白陽光
窗圏ストラーダ
淑やかと
水紋のうつしみ
儚鏡繊細な逆射に
柔らかき血流の展覧斑
火照る
ああ
心砦うちふるわせ
唖烈な黒髪窘む
宵の半ば
あわき白日の千年
機織り為し
いつか
あふれだすひかりのたまとなれ
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