道程/
わら
だ。
出会えなかった。
あの お月さんみたいに、
あの子も たまには、ほほえんでくれる。
よかった。 よかったあ。
あはっ
その日は だれかのトコに 泊まるようだけどさ。
空のむこうの月みたいに、
いくら手をのばしても、
泣きっつらで、
地面にへばりついた おれなんてには、
どうしようもなく、とどかないんだけどさ。
「その髪に、 一度でも、触れれていたならば、
ぼくの未来は変わっていたかもしれない。 」
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