うたいてR/たたたろろろろ
 
なつかしの飴


「水銀がこぼれたような歌声ね。そんなの見たことないけれども」


凛と鳴る――――愛は炎にさつばつと切り刻まれて練り上げられる


夕焼けをハンモックから見上げてるバンジージャンプ直後の虫と



メイド・イン・タイワンの服に染みこんだ最上級の汗がかがやく



ハンガーにかけられているあの頃は虫にくわれて今なお紅く





指先でかくはんさせた体液を夜空にこぼす 絵筆よ走れ



 


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