こまごもるべし!/chitoku
生理として、
違和に抗う私の体液。
洟をたらし、涙を流し、
発疹し、痒みを増し、
打つ手と言えばこまごもり。
体温を感じるほどの接近が、
親愛の証であるか。
強烈に臭い息が、
好意的な笑みをもって私に話しかける。
私の出身地ほどにも、
他人の出身地に興味はない。
私は他人に全く興味を持たないのに、
好意的な笑みは、懸命に私を知ろうとする。
無遠慮な愛嬌が、仲間の始まりであるか。
まるで生まれる前からの仲間であるように、
体温を感じるほどの接近が
私を受け入れようとする。
黙殺をもって尊しとなすか。
無遠慮な愛嬌は、私が本当のことを言うと、
笑って、聞かなかった振りをする。
強いられた微笑、
第三者により弾劾されたし!
黙殺は、私が嘘をついた時に限って、
私の言葉を真摯に受け入れる。
生理として、
違和に抗う私の体液。
明日はきっとけつまくり。
第三者により弾劾されたし!
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