またたく夜の漸近線/________
途切れさせないことを唯一の目的にして
わたしは
大きな夜を千切り続けます
半分をまた半分に
それをまた半分に
そうしていればいつまでもなくならないのです
君の髪がメロディになって
行方知れずのカーブと猫の鳴き声
吹けない口笛をバッタが踏み
わたしは
そのバッタを踏みつけて君に踏みつけられます
一番脚を広げられるスカートを着て
ソラノアジまで駆けてゆけば
はだしの裏に突き刺さる小枝やムカデが
月に口付けしに出かけるところです
ごらん!
いま、きみはじぶんでもしらなかったところに!
ためいきにそっくりな風が吹いて
口笛にそっくりな音が
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