Confessor/yozo
実は馬鹿にしているうちに
目蓋を伏せるのがクセになった
おかげで日ごと訪れる暗転に
目を閉じる数秒が
焼き印みたいにゆっくりと
キレイに肌に染みついて
諦めや欠伸が上手くなったコトに気付かなかった
そういえば
眠る度こわい目にあっても驚きはしないし
空を飛ぶ夢を甘いと思わない
涙で明けるダルい朝にも慣れてきた
どうにかして毎日を超えるタイミングだけは掴まえたから
続いていく幸せなこれからが
穏やかに起伏すればと密かに願っているのです
だから
どうか
耳元に聞こえるだけの声で
明日は未来なんかじゃないとささやいてほしい
愛してるの隙間に
明日は未来なんかじゃないとキミの声で
おやすみには
静かに目蓋をてのひらで閉ざしてほしい
僕等は話す
手探りのオドオドシさを
悔いる声
祈るという戯れ
明日は未来なんかじゃない
それなのに手を伸ばす
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