スーパーノヴァ/水町綜助
声をあげる
ちぎれ飛びそうになるからだどこ吹く風と静まりきった世界うわのそらほら僕はここにいますよだからいってるだろう君に悲しいことが起こったとき急に土砂降りになったり僕にうれしいことが起こったとき雲が切れて晴れ間が覗いたりすることはまったくまったく関係のないことなんだよそれよりみてごらんなだらかな丘の上をそこに机を置いてなにかをいじくりまわしている奴がいるほらもっと近くへ寄って太陽が出ているからわかるだろう?きみがちいさなころに書いたクレヨンの太陽だへたくそないびつなトゲを八方にとがらせた太陽だそいつの下であいつはなにをしてる?あれは文字だ何かをいじくりまわしていたその何かは亀の甲羅でそこ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)