生存以上の生/ぽえむ君
 
冬のすじ雲に
数羽の鳥が列をなし
横切ってゆく
あの空は海

冬の枯れ野に
数羽の雀が群れをなし
降り立ってゆく
この地は空

天は恵まれ
幸福は満たされ
その喜びを
地へと降り注ぐ

地は歌われ
時は動き始め
その鼓動を
生へと湧き出させる

生は進化し
生存以上の生を
人に与え
新たな感性を
生み出してゆく
戻る   Point(10)