生存以上の生/
ぽえむ君
冬のすじ雲に
数羽の鳥が列をなし
横切ってゆく
あの空は海
冬の枯れ野に
数羽の雀が群れをなし
降り立ってゆく
この地は空
天は恵まれ
幸福は満たされ
その喜びを
地へと降り注ぐ
地は歌われ
時は動き始め
その鼓動を
生へと湧き出させる
生は進化し
生存以上の生を
人に与え
新たな感性を
生み出してゆく
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