O\ a mok 改/人間
想するだけで全く相手にせず
「リラってかライラックもう咲くかしらん」と白痴の女が言うと
馬鹿な若者は遮光カーテンを閉め切る気力も無く辟易する
落雷は鳴り止まず
ハイカラ酸性雨は激しく
翌日
デリバリー辟易より「半日延長追加料金660エトセトラ」との支払い催促あり
また馬鹿な若者は突貫工事に勤しむ
アルミニウムの豆を舌で転がしつつ飲まず食わず
ハイカラ酸性の水溜まりに咲く金のライラックが
棒立ちのまま13番目の輝く黒歴史を残して熔けて 消えた朝の九時
腹減りぬ
現実の中に黄猿は居ない
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