O\ a mok 改/人間
黄猿亜目の名目に賭けて馬鹿な若者は舌を噛む
白痴の女は冥利が尽き果て豆を転がして歌うたう
骨付きの夜が塊で泣いて付き添いの猫に蛆が湧く
形而下の蜘蛛が殺陣の糸を吐き電気料金が高くつく
馬鹿な若者が白痴の女の嘘の鍵盤を辛く弾く
ドドシドミラシ ミレミファシラシ
ドレドレ ミレミレ 見るなら寝るな
燃えろよ燃えろ豆よ燃えろ
「十三階段に十二支並べると一匹足りないんだけど」「残してあるんだよ」
「なんで?」「君が乗る為」「私が端数?」「そう、」
一段目 水素鼠は東急ハンズの日用品フロアを襲撃する
二段目 ヘリウム牛は放蕩の果てに細かい塵として旅立つ
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