街をみる 顔をみる 空気を感じる/わら
それは、もう、わかっているんだ。
別に、大そうなことではなく、
こんなふうに、こころを開いていなければ、
もっと、こころを堕としていれば、
無闇に、キズつかずにすむことを
それでも、ボクは、
ありのままでいたいから
いや、すこし 背のびをしていたいんだ
こんなボクでも、空を見上げることを
忘れたくはない
痛みを感じれる人間でいたいと願う
だから、また、
ただ、こんな静けさの中でも、
くずれおちそうになっていく
ときに、また、
バランスを見失う
限界をかすめながら、
すこしずつ、 一適ずつ、
なにかが、 こころの器にたまっていくようなんだ
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