僕は無知で/李恵
 

『僕は無知で』

               

僕は無知で何も知らない

僕は無知で常識を知らない

僕は無知で物を読むことを知らない

僕は無知で知識がない

僕は無知だから考えることをしない




ある日僕をいつもサポートしてくれた親友が交通事故にあった。
僕は彼は死なないと思ってた。僕がいるから。死ねないと思ってた。
でも、彼は死んじゃった。

集中治療室に担ぎこまれて彼は痛みや苦痛と闘ってた。
「手術中」の赤いランプはいつまでも消えることはなく・・・・・・・・・




僕は無知で泣くを知らなかった

僕は無知で
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