金色 螺鈿/
アハウ
こんじき らでん 夜の濃い靄
この 霊視の夜に 深い夜の香り
立ち込む いにしえの情緒は
まどろみの息へ 溶ける
幻想の写し絵 螺鈿の箱
靄たつ 夜の不可思議
磨きだされた 貝殻 七宝の輝き
その絵柄
神仙たちの幽玄の山水 昇り下り
楽師は 手持ち無沙汰
楽器に 蝶 休み
その 紫雲で
指の戯れを 隠す
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