あの日/茉莉香
私は貴方と3ヶ月ぶりに会うことに安堵していた。
お互いの生活も知らない時々ふらっと会う仲
その貴方が家に来るのを待っていた。
あまりお互いを知らないのに家に入れたのは貴方だけで、
そんなことも気がつかず私は 音楽を流しながら
一人でも飲むレディーグレイをカップに注ぎ
一緒にTVの画像を追っていた。
諦めようとしても私の心に宿るあの人を
貴方は軽減してくれることをなぜか私は
一人でいる寂しさをなぜか貴方は助けてくれると感じていた
抱きしめられた時あまりに突然で
最初どうしたらいいかわからずそれでも
力強い暖かい貴方の体が私の心を暖めた
言葉ではなくて 私は多分この一人の闇を
闇ごと抱えてくれる人を探していたのだろう
ずっと一人不眠だった私は久しぶりに
その次の日眠り続けた ただ それだけのこと
それが 始まり
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