おどるとき/
こしごえ
なにがあろうと
時間はすぎてゆきます。
けれど
私はいまでも青年、少女
夜空の星をみあげるとき
風にゆれる花をかぐとき
山の小川で口をすすぎ
鳥の声に耳をすますとき。
そのとき、
こころおどる
(おなじあほうなら おどらにゃそんそん)
私は、
それの
葬式のときでさえ
さびしく、おどっていた。
私が、
おどるときは、
ふいに夢をさますように
時間に冷酷なのであります
戻る
編
削
Point
(13)