波 濾すからだ/
シホ
しなしなと
深夜のラジオが
ひなびて曲を鳴き奏でる
くるくる風括る
晩秋は
始めとも終わりともなく
じりじり
砂を噛む
ときの流れのとどこおり
いつともなく
生かされている
いっぽんの棒
びょうびょうと
行き場うしなった
波長をはかる
戻る
編
削
Point
(2)