愛ある生活/なを
上までのびて
いきたい 雨を待ってじっと空を眺める 階段のとちゅう
でともだちのまるい綺麗な膝にキスしたいなあ、ておもっ
た かんじやすいきみ かんじやすいことでいままでなに
かいいことはあった の (だれかのゆびが皮膚にふれて
体温がうすく線のようになめくじの粘液のあとのようにの
こったことをまだわすれられずにいるだけのこと) 尖っ
た歯であたしたちおたがいを噛りあっていい気ぶんになる
あたしのことなんかベツにわかってもらわへんでもええよ
そのかわりに ね来年の七月はとても忙しくしてようとお
もう 屋上で炎天下でランチ あぶったチキンみたいに内
臓のなかにのこった発熱 ここまではやくはやくはやく生
えておいで かんじやすい蔓草 なつやすみの匂いのする
葉っぱ おやすみおやすみ、おやすみなさい。
肋骨でスープをつくってくつの革をかじって
砂粒をかぞえてまいにちをくらして
300歳くらいまで生きたいな。
それから
おはよう。
(おはよう)
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