ロードワーク/yukimura
 
僕は時々
内側に小さな戦いを強いる
今にも1つの隕石が
消し飛ばしそうな地球の片隅で

夕暮れ 矢田川に棲む黄金の龍の傍で
幾人かが
髪を振り乱して 健康を探し回る
何かの懲罰のように

面接官みたいな顔で
意思の固さと準備の質を 確かめてくる長い道
アスファルトに潜みながら
どこまでもついてくる 黒い傘(black umbrella)

――部活、辞めたんだってね
     最近グラウンドで見なかったもんね

冬になると 膝が痛む
走れ 止まれ もっと走れ もう走るな
私という名の
気まぐれな上司よ

肉体はいつだって過去よりも
最新の命令に従おう
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