花瓶の底、龍の眼/はらだまさる
一匹、
俺の、
額を、
ずばん、
と、
ぶち破って、
経済観念の、
薄い、
コンドーム、
みたいな、
脳膜に、
勢い良く、
びくびく、
飛び込んで、
きたので、
おお、
とか、
思って、
ハッカの、
飴玉を、
口一杯に、
頬張りながら、
グラディウス、
よろしく、
パピュンパピュン、
パピュン、
つって、
気持ちいい、
音で、
圧縮、
してさ、
結構、
料理が、
得意な、
お前は、
俺が、
撃ち殺した、
その、
龍を、
年季の入った、
片手鍋で、
色が、
変わるまで、
茹でてから、
皮を、
剥いで、
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