In the Cafe/Hantama/ibukijohn
 
山陳列してあるお店が にぎやかに並んでいた

あのお店の少し向こうには 自転車置き場があったはずだ

以前友人がそこに 午前中自転車を停めていて
また夜も再び その半券でココに停めてくれと
哀願していたことを思い出していた


そんな時この路地のどこからか 
よぉーく挽いたコーヒーの香りが僕の鼻を一瞬かすめ通った

フと目の前のコーヒーショップを覗いてみると 
今時分あまり見かけない 煙突の付いた薪ストーブがあった

その上には蓋を少し浮かしたポットが申し訳なさそうに乗っかっている

僕は寒さの魔の手から逃れるために
どうしても 熱いコーヒーをすする必要があった
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