日々/黒花
いつもとかわらない朝
私はピアノを弾きながら
ふと
最近使われてないギターに
目がいき
手にとって
音を出した
「チューニングが合ってないじゃん」
バカみたいに
一人でしゃべって・・・
答えが返ってくることは
もう二度とこないことを
知ってるのに
階段を駆け上がる
足音に
耳をすませながら
いつものように時間が過ぎ
いつものようにたいくつな授業を受け
いつものように一日が過ぎ
いつものように・・・
いつものように
また朝がくる・・・
いつものような朝がくる・・・
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