冷たい花/はな 
 
る冬の正面に立って尚
言うことはできない

る、る、




大好き と言った
でも
なんてなさけないんだろう
今ふってきたこの悲しみは
きっと だれかのが飛んできたのだ
だれかの悲しみが
わたしに降っているんだ


ながぐつが 風に揺れてる
花を摘んでいるきみ
何度もほほをこするきみ
わたしに歯を立てるきみ
ずっとおなじほうこうのまなざしでみつめること
きみはのぞきみして
笑った
とびらをむりやり閉めた
それでも
つめたいひかりから生まれる花びらが
隙間からあふれて

目にしみる



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