天上の国 鳥の文字/「ま」の字
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やがて透徹した夕べの光が ゆっくりと差し込んでくる
おそろしいものを
さらに おそろしく照らしだし
(永劫 おわりのないこと)
ゆうばえのくりかえす億土に ゆうばえの
億回がすぎてゆく なにもかわらず なにもわからぬ
おお、ゆうばえの 億度にものくりかえす国 雲のくに
八雲立つ 荒ぶる 王の ついおく も消えはて
存在 この 王という名の幻覚 幻覚としての我
( ねがい描いた 孤の )
ひとはみな、とりから文字をまなんだ
ひとはみな、このとりの足の跡から 自らえがく 文字をきり出してきたのである
《 幻覚 我、とり
ひあ!
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