季節を想う冬の風/
ぽえむ君
季節を告げる冬の風
小さな針が通り過ぎ
丘の上には枯れ草が
乾いた音を響かせる
季節を想う冬の風
微かな球がかすめ飛び
森の中には枯れ枝が
きしんだ声を届かせる
寂寞とした景色にも
意地と誇りがある限り
あえてこの地はこの道を
わが道として進みゆく
華やかならぬ心にも
歌と言葉がある限り
前に前へとこの道を
わが道として進みゆく
季節を想う冬の風
見上げる空は光り輝く
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