こうみゃく/玉兎
 
ぼくらは
きっと
あつまっているのでは
ないのだらう

めのまえを
とおりすぎてゆく
ひかりのおびに
みとれるが
あとを
おうわけでもなく

そっと
うちがわから
やはらかに
ながれて
ゆくやうな
ところに

おのおのが
たどりつくまで
ぼくたちは
たがいに
ひびきあいながら

ここで
さまざまな
ふあんや
みらいや
うれいを
だいて
いきてゆくのだらう
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