創書日和「白」/
虹村 凌
薄暗い喫茶店の一番奥の席で待ってるから
美味しい珈琲を注文して待ってるから
いつものセブンスターを吸って待ってるから
どれだけ遅れてきてもいいから
金色のマルボロを掴んで
お話をしようよ
どんな話でもいいから
どんな呼び名でもいいから
声を聞かせてよ
お茶っ葉も買ってきたよ
その白い首に巻くマフラーも買ってきたよ
だから
煙草の煙を一生にしよう
別れ際にいきなりキスをするよ
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