慟哭/茉莉香
貴方が此処にいて私の髪を撫でいじり
夕日は窓からうっすらと赤紫の光を私達に浴びせ
なんでもない日曜の穏やかな安らぎの時間
ゆっくり息をした 壊れてしまわないように
貴方の鼓動がゆったりと私の体に伝わった
永遠に続けばいいこの一瞬が
もう溶けて貴方の一部になってしまえば
言葉に出来ず目を閉じた
赤紫は薄くなりそして、闇
貴方はもういない
つめたくなったカップはテーブルに残っている
貴方はいない
あの日が続くと思っていたのに
この世界どこを探しても
貴方はいない
私の愛はそれでも体中悲しいくらい満ちていて
目を瞑る
貴方の影を探すの 夢でもいい 出てきて
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