偲ばれる日々への想い −追悼、いかりや長介−/
 




何も

何も、出来ないけれど 目を閉じれば


綴じた先々で、口を尖らせている、笑っている
そんな、貴方の顔が
顔が
鮮明に浮かび上がってくるものだから

枯れた熱い吐息ひとつ
上ずっている、かすれ声に乗せて
喉元から、吐き出した


言葉

・・・だめだ、こりゃ。








次、いってみよう。の言葉が出ない

声に、ならないから・・・


だめだ、こりゃ

だめだ・・・、だめだ・・・。







告別式
出棺のクラクションは今生の遠吠え

せめて、8時だヨ!全員集合、のオープニングに乗せて
貴方を送りたいと


黙祷。






(未完)

戻る   Point(11)