偲ばれる日々への想い −追悼、いかりや長介−/
 




なぁ、注さん。ちょっと、話をしようか。
高木と志村は、浮世のしがらみというか・・・仕事で、ちょっと来れないんだよな。
加藤は、あいつ、渋滞に巻き込まれているんだ。
(中略)
注さん、いつかまた、ふたりで呑もうや。
場所は、お前が決めといてくれ。
(中略)
じゃ、いずれ。



・・・荒井注さん告別式の映像が、朝のニュースで流れていた
部分、部分 うわずる声を押し留めながら
長さんは、友に別れを告げた


今、ふたりして
赤提灯の暖簾をくぐった先、猪口をひと干し、ふた干し
互いに傾け、交わし合いながら
久し振りの再会

注さん、とうとう来ちま
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