名月/茉莉香
 
 お外へふらりと出ましたら
 銀色波がざわざわと
 私を飲み込みダンスを踊る
 くしゃくしゃ身体は舞い上がり
 ひっそり佇む月は言った
 
 今宵十三お祝いに
 あなたと一緒にダンスを一つ
 
 星が散り身体は粉々空舞う
 その中を月はぽっかり口開けて
 笑いながらくるくると舞う

 私は闇の一部となりて
 月は一層輝きを増す
 
 



 
 
戻る   Point(1)