名月/
茉莉香
お外へふらりと出ましたら
銀色波がざわざわと
私を飲み込みダンスを踊る
くしゃくしゃ身体は舞い上がり
ひっそり佇む月は言った
今宵十三お祝いに
あなたと一緒にダンスを一つ
星が散り身体は粉々空舞う
その中を月はぽっかり口開けて
笑いながらくるくると舞う
私は闇の一部となりて
月は一層輝きを増す
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