創書日和「流」 誘い涙/半知半能
 
  あて先のない溜息をついて
                           きました


こぼすものがあるということは
溢れるものがあるということ
溢れるものがあるということは
満ちゆく器があるということ
満ちゆく器があるということは
触われる形があるということ

教わったというよりは
思い出させてもらったという感じ
涙が線を
ふたつめ


                      それは必然のようで
                     しかし確証の無い約束
                     漏れることなく誰もが
          
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