get it by your hands/李伍 翔
 

過信していたのかもしれない。
僕なら
君を 守れると。
助けられると。
ずっと 一緒に
いられると。

掴んだはずの
掌。
はりあげた 声。
「光だ、」と
駆け出した先には
混沌の闇が続く
街。

零(ゼロ)と 壱(イチ)と が
織り成す虚栄に
身を投げることしか
できなかった 僕には

生きる意味など、無い。

せめて
君の手を握ったまま
ふたり で
おちる ことができたら…
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