千秋 (side B)/まほし
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う
片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ
君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ永遠(とわ)にとどまれ
「無理すんな」の声は夕陽にとけこんで君と離れるなんて無理です
鈴虫の夜曲は野辺の露となりうずく孤独な遺伝子たちが
ほどけてく君の序章がこの舌で微熱の蜜に炙られながら
吾をいだく君の手千々にみだれおる韓紅(からくれない)のもみじ吹雪よ
結局はあなたに戻りその胸で目眩をくりかえす結局は
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