トマソン/
李伍 翔
白い風船が
闇色の空に 吸い込まれて
赤い 月が
次第に 膨れてく
ぼぅっと 見上げていた
その 景色
どうして 誰も 気付かないんだ。
星の光も無い
ただ 闇と 月が見ている
不思議な 夜
不意に 誰かがぶつかり
「スミマセン」
と 言葉だけ残して
去っていくと
また いつもの喧騒。
いつもの ネオン。
あれは
幻 ?
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