『モリヌークスの瞳で』/
しろいぬ
右の瞼を落として閉じた世界を観る
正方形に区切られた場所で
時折触れる温かさに怯え
地球儀にバラバラの心を溶かした
過去
右の瞼を落として閉じた世界を観る
球形に心を磨き
時折触れる冷たさを優しく撫で
小さな世界を守る
其処には僕と君だけが抱き合っていて
その他にもうなにもいらない と叫べたら
どれだけ幸福だろう
という
幻想
モリヌークスの瞳で
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