ポぅくり/yozo
 
泡だけは
沈んでけば
いーのに
未練がましく何故
昇るソレを
ボクは
見上げなくては
いけないんだろう

乳白に
ポぅくり
煙りのがまだ
軽やかだ
唇を撫でるよう
最後に吸った1本は
旨かった
そういえば
魂のかわりに
吐き出せると
知ってから
ボクの喫煙は
はじまったんだったなぁ
など

口元が微笑むとまた
ポぅくり
泡が無惨に
きらきら
昇っていく
俯こうが上がる
手で払って散らす
あっちゅー間に消えやがる







「目は開けられるようになったんだ」
キミに告白した時
 (いろんな光に透けた空気が動いて風に
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