夕病み/yozo
 
キミは何か間違っている。と
目覚めの次にインプットする。と
一日がゆっくり動きはじめる
先週工事していたビルは
1階をシャネルに似せたカフェで取り繕って綺麗
寝起きからローストの匂い 気がまぎれる
煙草吸えないからちょっとヤだった
これなら少し気分が薄れる

夕暮れも最初は無意識なのね。と
河岸にそびえるマンションを眺める。と
どんな窓も一様に暗がりで
空だけが鱗状青のくせに薄ピンクに発光する
地に足は見上げるしか出来ないねと笑う
街中は廃ガスさえ開花のニオイで埋もれる
寒かろうが鳴き叫ぶ蝉の音もそーだったけど
とりたてて自己主張では無いのだろう

準備なくポン
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