環/静山和生
 

            渇いてしまった
            前景には無音
            高鳴る古色
            鳴りへ、
            鳴れ、   鳴れ。

            描線の
            徒党は四人
            刻まれた一人
            波を砕いて、踵の
            群がる音素を
            織り込んだ
            掌の発現
             音の。
                 音、
              の無
                い
               開

                け
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