環/
静山和生
始点。
ここまで
刻むために
縁取られた
楕円の音の波頭
鳴るものは
鳴りへ、
我らは
眼を、
という我らに
返す、 返す。
周回する返照が閉ざす
二人、 一人。
見開いた
三人の足跡
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