Growing/さき
何度か夢を見た夜は
朝が辛い
真直ぐに誰かに差し向かえば
その夜が怖い
諦めずドアを叩けば
誰か出てきてくれるのだろうか
何の音もないドアを開けても
ただ
見慣れた私の町に続く
新しい世界
ここは確かに
天国じゃない
地獄でもないけれど
もしかしなくても次ぎの角曲がれば
たどり着くのはまた違う世界
私は今もこの辺が分からない
この世は闇
そして光
制服のスカートのひだ
数えて廻った
三つ編みの玉
数えながら解いた
もうすぐ夜が明けると
誰かが叫んだ
地平線が白んでいく様を
目を瞑って感じていた
見えるものを信じたくない
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