作業上の愛/クリ
度もなかった
君が傍にいるのに寂しくて
もっと明るい陽差しがあったはずだと
思わずにいられなかった
淋しくない夜など一度も過ごせなかった
君を抱き締めてから、それから
夢の終わりに値するのは目覚めだけ?
ああ君が僕を淋しくさせたのかい?
ある日
愛が黄金(きん)になって、テーブルの上に置かれていた
これこそ永遠の愛だと
信じないことは難しかった
目でその輝きのわかる愛
手で暖かさの計れる愛
その日、僕は
愛を箱に入れて鍵をかけた
誰かに盗まれるのを恐れて
とくに君を恐れて
●俎上の愛
自主規制。
Kuri, Kipple : 2004.03.16(一部1984.02.20!)
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