ベルベット/Kj
いつか誰もいなくなってしまう
そんな気がする それでいいよ
涙がでた もう誰も僕に触れてはくれないから
おもちゃの拳銃をこめかみにつけた
引き金ひいた
とびちった火花が 部屋の星空みたい
メリーゴーランドの反対側には 君がいた
二周目には もういなかった
それでいいよ
ボートはもう沈んでた
溺れる人達を僕はみてた
さよなら
写真の君は笑うのに もう声は聞こえない
空はライラックの色
涙がでたのは もう誰も僕に触れてはくれないから
もう誰も僕に触れないで欲しいから
もう誰も僕を忘れないで欲しいから
空の青さに気付けるのは
空を見れない日があるから
優しい日々の美しさが分かるのは
たった独りで眠る夜があるから
差し込む陽射しが割れて
透き通ってる
誰よりも優しくなれるのは
誰よりも苦しみや痛みを知っているから
誰よりも純粋でいられるのは
誰よりも傷つけられたから
空の青さを知っているのは
空を見れない日々があるから
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