願う/ごまたれ
身が沈みそうなベッドで
あたしは願う
あたしは天井を見上げながら
ひたすら願う
「世界が終わればいい」
何度も口にしてきた
何度もあの人に願った
「この引き裂かれる音が世界の終わりに繋がればいい」
あの人は微笑んであたしを何度も脱がせた
嫌いだ
あたしとあなたが繋がれば
まだこの世界を引きずらなきゃならない
このままじゃ終わらないのよ
この繋がる音で
世界の終わりが遠のいてゆく
乾いた吐息はあたしの望みを打ち砕く音
あなたの笑みは望みすら見えなくさせる闇
願えば願うほど
世界は終わらない
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