逝く/
たまむし
ました。怖かった、ただただ怖かったのです。私の亡骸を私の意のままに葬ってくれる、ソレがあなたであって欲しく、欲しくない。
誰かのあなたではなく、ただのあなたなら良かったのだけど…最後のみっともない、汚い、最悪の姿をあなたなら看取ってくれる、だから見せたくはない。かき乱れます。独りで逝く覚悟は確かにあったのだけど、あなたの前に粉砕したのです。
ただソレが堪らなく堪らなく怖かったんです。
生きているんですね、私、まだ………………………………
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