★45 ピアス/貴水 水海
 
君は覚えているだろうか

2人でピアスの穴を開けたこと

2人だから痛くなかった

君は

右耳が太陽で

左耳が三日月のピアスが好きだった

いつもあればかりしてたね

僕は

星の垂れ下がるピアスが好きだった

もう

僕のピアスの穴はふさがってしまった

2度とあけることはないよ

君はまだ

あの太陽と月のピアスを持っているかい

僕たちが

一番幸せだったのは

ピアスをしてた時だった

君はまだ

ピアスをしているのかい
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