正義の味方のアイロニー/ジム・プリマス
ちょっと調子にのっていた
そこを突かれちまった
まいったね
身体と精神がまた少し
イカレちまった
お陰で
仕事を失くしたよ
本当の正義の味方というのは
割に合わないぜ
まったく
貧乏な上に
不幸にしかならないものらしい
でも俺は
自分のやったことを
後悔はしていない
魂の自由と尊厳を
誰かに譲り渡すくらいなら
この世界に生きている意味はない
戦いは続くだろう
でも俺は
戦いをやめないだろう
これからも
すべてが白日の下に
晒される日が
訪れるまでは
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