ジニアを抱ける日を想う/リメ
 


ふとした隙に これが現実だと崩れ去るのは
トランプの尖塔と 君のいた日
今 君に届かぬ声を出すのは
次々狂う 出会った人間
僕はまた この世界へ目隠しをする

過ぎる時とは 大人になれず
みえなくなって できなくなって
彷徨い飽いてたゆたう僕に
君はそっと 手を伸ばしてくれたのに

氷の様に冷たかった灰の山
置いていくのは 数え切れない哀しい労わり
いつか僕がいなくなったら 君はおかしくなると言った
それは記憶と皮肉になる

─ジニアの花言葉
    亡き友を偲ぶ─
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