荒川洋治を読んでみる(七) 『楽章』/角田寿星
にかく地平線のとおーくを凝視してぇ、その向こうになぁにかが、あるのかなあぁぁっ、て感じ。ドテチンとかやって来たりして。それはギャートルズだ、わははは。
用語解説。
「真率な影」…真率は、マジメで飾らないこと、なんだって。
「弱起の曲想」…弱起つーのは、曲やフレーズが、弱拍つまり小節の始めじゃないとこから始まることです。『中央アジア』は実は、民謡のフレーズは弱起じゃないですね。ラクダの足音のリズムはいわゆる裏打ちで、これは言わば弱起かな。
おまけ「チェクナヴァリオン」…彼は国籍はイランなんですが、もともとはアルメニア人だそうで、オスマントルコの虐殺から逃れてきた人の子孫だそうです。オルハン・パムクさんがノーベル文学賞をもらって、ふと思い出しました。
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