花/
真紅
可憐な花は人々を魅了し
それぞれの心に見た目以外のものを映す
可憐な花は誰かが見てくれているから
誰かがそこにいてくれるから
精一杯可憐に咲き誇る
いつしかあなたの心が別の可憐な花へ移っても
その小さく可憐な花は
あなたを忘れず咲き誇る
時に
暗闇に光をあて
時に
大空を漆黒に塗り
時に
愛に溢れ
時に
全てを嘆き
時に
可憐といわれ
時に
ありきたりと叫ばれる
でもその全ては
一輪の花
咲き誇ることだけに捉われず
新たな花を咲かせ続ける
一輪の花
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