余光/
静山和生
輪廻の等級を破砕させ並走する
熱の一筋の恥ずべき白光を呷っ
て徐々に薄くなってゆく唇
成り行く予覚の水辺を開く音節
の分岐を投下し続ける銀翼の類
が分銅の均衡をついばむ昼
唯、物である事を
等級の裂傷からえぐりだした遠
景の丸みをおびた黒点を支える
空の秋波を静かに海に沈め
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